どうもかんだです。
今日は「パーキンソンの法則について」。
皆さんは「パーキンソンの法則」という言葉を聞いたことありますか?
パーキンソンの法則とは?
パーキンソンの法則とは、英国の歴史学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した、時間管理に関する法則です。この法則は、ビジネスの世界だけでなく、日常生活でも活用できる重要な考え方として注目を集めています。
パーキンソンの法則とは、「時間はあればあるだけ使う」という法則です。
具体的には、締め切りが長ければ長いほど、余裕のある時間に見合うように、やらなければならない仕事も増えてしまう、という現象を指します。つまり、1時間でできる仕事でも、2時間与えられると不思議と2時間かかってしまうのです。
例えば、レポートを書くという場面で、もし3日後の締め切りがあるとき、最初は「まだ時間があるから」とゆっくり構えてしまうかもしれません。
しかし、締め切り前日に焦って作業し、結局は最後に詰め込むように完成させるという経験をしたことがある方も多いと思います。パーキンソンの法則は、このように「時間があると無駄に使ってしまう」という心理的な傾向を指摘しています。
詳細は長くなるので「あとがき」で。
興味ある方は続きを読んでください
あとがき
パーキンソンの法則が生まれた背景
パーキンソンの法則は、1955年にパーキンソンが『エコノミスト』誌に寄稿した記事で発表されました。当時、彼は英国政府での経験から、この法則を思いつきました。彼が観察したところによれば、官僚組織の業務は、実際に必要な業務量以上に膨れ上がり、常に「忙しさ」を生み出しているように見えました。
この経験をもとに、彼は「組織の仕事は、その組織の成長に合わせて自然と増加する」という現象に注目し、法則としてまとめたのです。以降、パーキンソンの法則は、企業や個人が効率的に時間を管理する上での有益な指針として広く認知されるようになりました。
パーキンソンの法則がもたらす影響
パーキンソンの法則が理解できると、なぜ仕事が長引くのか、なぜタスクが完了しないのか、その原因が見えてきます。この法則の影響には、以下のようなポイントが含まれます。
- 生産性の低下:時間が余ると、ついその余った時間を使ってより多くの作業をしてしまいます。しかし、その作業は必ずしも生産的とは限りません。むしろ余計なことに時間をかけることで、かえって生産性が低下してしまいます。
- 無駄なリソースの消費:時間が増えると、人はその分だけ無意識にリソースを多く使ってしまいます。これにより、無駄なコストやエネルギーの消耗を引き起こします。
- ストレスの増加:締め切りが迫るほど、焦りやストレスが増えます。時間に余裕がある場合でも、先延ばしにすることで結局は締め切り間際に急いでしまい、ストレスが高まる結果になります。
パーキンソンの法則を逆手に取る方法
パーキンソンの法則を活用して効率を上げるためには、いくつかの工夫が必要です。ここでは、具体的な対策をご紹介します。
1. タイムボックスを設定する
タイムボックスとは、作業に使う時間をあらかじめ決めてしまうことです。
例えば、「このタスクは30分以内に終わらせる」という目標を立てて作業を行うと、集中力が増し、だらだらと時間をかけることが減ります。これは特に集中力が求められる作業に有効です。
2. 小さなタスクに分割する
大きなタスクは時間を多く消費しやすいため、小さなタスクに分割して進めましょう。細分化することで、短い時間で目標を達成する満足感が得られ、無駄に時間をかけることを防げます。
3. 締め切りを早めに設定する
本来の締め切りよりも早めに期限を設定して、意識的に時間のプレッシャーをかける方法です。
余裕を持ちつつも実際の締め切りを迎える前に準備を整えることができ、パーキンソンの法則の影響を抑えられます。
4. 定期的に休憩を取る
パーキンソンの法則が効いてしまう原因には、長時間作業することによる集中力の低下もあります。
適度に休憩を挟むことで、仕事の効率を維持しやすくなります。ポモドーロ・テクニックのように、25分作業して5分休むサイクルを取り入れるのも良い方法です。
パーキンソンの法則と他の法則との関連
パーキンソンの法則は他の法則とも関連性があり、特に時間管理に関しては参考になります。
例えば「80:20の法則(パレートの法則)」と組み合わせることで、限られた時間の中で最も重要なタスクに集中しやすくなります。また、「アイゼンハワー行列」も活用することで、優先度の高いタスクを見極め、効率的に作業を進めることが可能です。
まとめ
パーキンソンの法則は、日々の生活や仕事での時間管理に役立つ重要な概念です。
この法則を理解することで、時間が無駄に膨らむのを防ぎ、効率的に作業を進めることができるようになります。タイムボックスの活用やタスクの分割など、実生活に取り入れやすい工夫も多いので、ぜひ一度試してみてください。パーキンソンの法則を知っておくと、限られた時間を有効に使うための有力な武器になるでしょう。
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